ＳＨＡＲＰの黎明期ＰＣ ＭＺ－８０Ｋ

３５年間でパソコンはここまで進化したと言う「骨董品」のＭＺ－８０Ｋですが、
性能はファミコン（ＮＥＳ）どころか、最初のゲームボーイにも劣る性能でしたｗｗｗ

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ＣＰＵ（ＭＰＵ）はザイログ社（当時）のＺ－８０と言う８ビットプロセッサーと言うか
「マイクロコンピューター」レベルのチップで有り、現代でも制御用として使われている
と言います。簡単な制御でしたら８ビットで充分ですので。

画面表示は１４インチの半角文字大の大きさで４０文字　×　２５行と言った程度で
白黒表示でカラーすら無い、グラフィックと言っても中身は定義された半角文字の羅列。
ゲームソフト製作用のキャラクター（実質的に「半角文字」の一つ）が定義されている
だけの代物で有り、音は８ビットビープ音。最もＮＥＣの原初ＰＣで有るＰＣ－８００１
よりはマシでしたが、兎に角ショボい(^_^;)　サウンドボードと言う概念も無く、
ＨＤＤに至っては「磁気ディスク」と呼ばれてビル一室を占拠する超大型コンピューター
の世界でした。（当たり前ですがＨＤＤなんて夢の又夢でして、フロッピーディスクドライブ
すら贅沢品の世界でした(^◇^;)）

今の時代のＰＣではＭＳ－Ｗｉｎｄｏｗｓ８やＬｉｎｕｘ各種などのＯＳソフトウェアを
ブートＲＯＭプログラムからＨＤＤを起動して読み込ませるのが当然となっていますが
ＭＺ－８０Ｋは国産ＰＣとしては、その先駆的と言うべきですな。(^◇^;)
然も当初は自作どころか、半田付けするコンピューターキットとして
売られており、値段は１９８０００円だったと記憶しております(^_^;)
（ソースは当時たった４誌のＰＣ（マイコン）雑誌です。　アスキーなど）

で、どうやって読み込ませたと言うと、一々カセットテープ（それ自体前近代的な
音楽用メディアですが(^◇^;)）から然もインターネット転送速度より遙かに遅い
転送速度（約１５００ｂｐｓ。ちなみにインターネット転送速度は最低限ラインで１０Ｍｂｐｓ）
で５分ほどかけてＳＨＡＲＰ独自のＢＡＳＩＣ言語（マクロやスクリプトですら無い代物！）
を読み込ますと言う構造でした(^_^;)(^_^;)(^◇^;)
当たり前ですがブルーレイやＤＶＤは愚かＣＤすら無い時代でしたので(^◇^;)

然も、マシン語モニター（８ビット単位の数字をメインメモリーに入力したり
する管理プログラム）もカセットテープで提供された程で、如何に原初的かつ
不便なＰＣで有ったかですが、たった６４キロバイトのメモリー空間
（実際のＲＡＭメインメモリーは４８キロバイトも無かった様に思われる！）
を有効利用するには有利な構造だったと言えます(^◇^;)

シャープからＭＺ－８０Ｋが売られた当時、フロッピーディスクドライブは３０万円を
越える高価なものでして、然もメディアの大きさは５インチとかさばる上に
一枚辺りの記憶容量がたったの１２８キロバイトと言う代物でした。

それが現代ではＵＳＢメモリーでギガバイト単位、ＨＤＤに至ってはテラバイト単位
ですから隔世の感が有りますなぁ(^◇^;)そもそもメインメモリー自体がギガバイト
単位ですからね(^_^;)(^_^;)(^◇^;)

ちなみにこの頃からすでにＡＡ（アスキーアート）が有りました。
というか、ゲームソフト自体がアスキーアートゲームと言うべき
代物で有りドット絵のゲームですら未来のゲームソフト像と見られた時代でした。

後にＨＡＬ研究所（当時）が登録ＡＳＣＩＩ文字再定義ハード機器を発売し
それを使ったゲームが後に医師となるフリーソフトゲームプログラマーなど
から発表されて当時のＰＣ少年達は「進歩」に胸をときめかしたものです(^◇^;)

まあ、３５年前のアーケードＴＶゲーム自体、ファミコンレベルの
代物でしたから当時のＰＣはこんなチャチなものでも充分通用した
ものです。今ではＰｅｎｔｉｕｍ４でも前近代的低性能ＰＣと見られますが(^◇^;)

肝心のシャープ製（自作キットも含む）のＭＺ－８０Ｋの外観は
半角文字表示専用のモノクロブラウン管（ＣＲＴ）と独自キーボード、
専用カセットレコーダーの一体型で有り、この構造も当時としては
画期的でした。（最も現代ではモニター別売が殆どですが(^◇^;)）

勿論、ソフトウェアは別売で有り、趣味のプログラム開発を想定した
代物で有ってアプリケーションは有名無実（殆どはパソコン雑誌で
発表されるフリーソフト、然も手入力リストｗｗｗ）でした(^_^;)
つまり、ビジネスアプリケーションも自分の知識で開発しなければ
ならなかったと言う時代です。主にＢＡＳＩＣ言語を使って。
（但し、ゲームに関しては機械語で開発するするのが普通でした。
Ｚ－８０アセンブリ翻訳プログラムを使って(^◇^;)）

なんせ

ＬＤ　　　　　Ａ，＄Ｄ０
ＬＤ　　　　　＄Ｃ０００，Ａ
ＪＰ　　　　　＄２３６Ｃ
ＨＬＴ

ってな感じでしたから（うろ覚え、例外停止の恐れ有り。実機では暴走の可能性有り）

ちなみにＢＡＳＩＣだと

１０　ＦＯＲ　Ｉ＝１　ＴＯ　１００
２０　ＰＲＩＮＴ　Ｉ；
３０　ＮＥＸＴ　Ｉ
４０　ＥＮＤ

と一々行番号を付けなければ行けなかった代物ですな。もっともＢＡＳＩＣスクリプトだと

for　ｉ＝１　to　１００
ｐｒｉｎｔ　ｉ；
ｎｅｘｔ
ｅｎｄ

で済むって話なんですが　ちなみにＭＺ－８０Ｋ　ＢＡＳＩＣで”ｈｅｌｌｏ　ｗｏｒｌｄ！”
を表示しようとするならば

１０　ＰＲＩＮＴ”ｈｅｌｏｏ　ｗｏｒｌｄ！”

だけで済むのですが（最後のＥＮＤ行は実は省略可能）

それとＭＺ－８０Ｋのアスキーキャラの特徴は、白と黒の顔、ＵＦＯ、左右上下の人型キャラ
自動車型キャラ、蛇の様なキャラですが。人型キャラは「自機」キャラの代わりとして
使われた事が多いですな（例：ＯＩＬ　ＦＩＥＬＤと言う典型的アスキーアートのマシン語ゲーム）

表示メモリーエリアにも事欠いた８ビットＰＣの思い出でした(^◇^;)